私が初めてブラジャーをつけたのは中学3年生の夏でした。あの頃はおっぱいが膨らんでいくことがとても嫌で嫌で仕方がありませんでした。そして、大きくならないことを一生懸命に願っていました。よく、おっぱいの大きい女子に憧れる女子がいるけれど、私はその反対。このままで良い、まっ平らのままが良いと思っていました。また、初潮や腋毛、陰毛など、大人のからだになることにひどい嫌悪感を覚え、拒否していたように思います。
そんな願いが叶ってか? 中学3年生になっても、私のおっぱいは膨らみませんでした。だから、運動部に入っていてもブラジャーをつける必要がありませんでした。
私はその頃、ソフトボール部に入っていました。
毎日、ランニングをしたり運動量も激しいので、おっぱいの小さい女子もブラをつけていました。つけていないのは私とBちゃんだけでした。Bちゃんがブラをつけない理由は男兄弟しかいないからだろうと思っていました。あの頃の女子はお姉さんがいるかいないかによってマセ度も全然違ってきます。そういう私は長女だったんですけれど。
私とBちゃんはソフトボール部の仲間によく「早く、ブラつけなよ~! ブラつけないと乳腺切れちゃうよ」と言われてました。また、お母さんにも「早くブラジャーをつけなさい」と注意され、大人っぽいブラ(というか、今考えれば普通のブラ)を用意してくれていたのに、私はずーっとしませんでした。
そんな中学3年の夏のことです。Bちゃんがとうとうブラをつけてきました。Bちゃんの半袖のTシャツから透けて見えるスポーツブラ……。私は焦りというよりも「ああ、来るべき日がとうとう来てしまったのだ」と思いました。
私は次の日、お母さんに頼んで「スポーツブラ」を買ってきてもらいました。まだ、大人っぽいブラをつけることには抵抗があったのです。
初めて、スポーツブラジャーをつけた日は、みんなに気づかれぬよう、スポーツブラの上にかなり厚手のタンクトップを着て学校へ行きましたが、ソフトボール部のみんなにすぐに気づかれました。
友人はからかうかのように私の背中を人差し指ですーっと撫でました。私はブラジャーの線を確認されて、とても心が痒くなりました。
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